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『言葉ダイエット-メール、企画書、就職活動が変わる最強の文章術-』(宣伝会議)
著者は、コピーライターの橋口幸生さん。
「コピーライティングのスキルは、すべての文章を読みやすくするのに役に立つ。」
p.002より
という考えから、この本を書いたそうです。
丁寧すぎるビジネス文章にウンザリしていた私は、この本を読んで「そうだよね!」とスッキリしました。
文章に悩んでいる方、読みやすい文章を書きたい方は、ぜひ読んでください。
- メールを読みやすく書けるようになる
- 企画書が通りやすくなる
- 印象的なエントリーシートを書けるようになる
- おもしろい文章を書けるようになる
- 読みやすい文章を書けるようになる
もくじ
【レビュー】言葉ダイエット―メール、企画書、就職活動が変わる最強の文章術
コピーのように書く
第1章では、『なぜあなたの文章は読みにくいのか』について書かれています。
「なんとなくビジネスっぽい体裁にしなくちゃ」といったことばかり考えていました。
P.012より
そこで、すべての文章をコピーを同じように書くことにしたところ、すぐに効果が出たそうです。
次章から、具体的なテクニックが紹介されます。
させていただきました症候群
第2章では、『ビジネス文章が長くなる理由』と、『言葉ダイエットのスキル(テクニック)』について書かれています。
具体的な事例も紹介されており、特に『ムダな敬語禁止』に登場したメール例文は、ぜひ目にしてほしいと思います。
『…修正後の説明も、社長からのネガティブがありながらも、いつも通りポジティブな方向で…』
P.039-040より一部抜粋
すべては紹介できませんが、このメール、本当に何を言いたいんだか分からない文章で…。
でも現場では実際に良くあるよなぁと。
『嫌われたくない』『不快な思いをさせちゃいけない』と考えるあまり、「よろしかったでしょうか」「させていただきます」といった、おかしな敬語になっちゃうんですよね。
言葉ダイエットの結果、いくつかの過程を経て読みやすくなり、279文字から61文字になりました。
デカ文字最強説
第3章では、以下についての書き方が解説されています。
- メール
- 企画書
- エントリーシート
中でも、特に『企画書』のページが、大変参考になりました。
描写、構成などについても書かれていますが、
文字をデカくする
ことを超重要ポイントとして挙げています。

著者は、文字が小さいことで失敗した経験があるそうです。
たしかに見えなきゃ意味がありませんし、小さい文字がギッシリの文章なんて読みたくありません。
『発見』が、おもしろくする
第4章では、『読みたくなる文章の書き方』について、書かれています。
たとえば亀のコピー。
『カメの性別は、卵の中にいた時の温度で決まる』
P.123より
「へぇ〜」と思いますよね。
このように、『発見』がある文章は、おもしろくなるということです。

旅行も、知らない土地で常に発見があるから楽しいんだと思います。
4章の後半では『発見の探し方』として、わかりやすい具体例と共に、4つが紹介されています。
言葉ダイエットの実例
第5章では、『読みやすいビジネス文章のお手本』が紹介されています。

なぜ読みやすいのかという解説付き
すごいコピーがたくさんあって勉強になりましたが、内容が少し難しく感じました(読み疲れてきたのかも)。
対談も必見
私も性格的に、要件だけ伝わればいいと思っているので、『いつもお世話になっております、なんちゃらかんちゃらうんぬんかんぬん…』というメールが嫌で嫌で…。
ムダの多い文章を書いているという心当たりのある方、ぜひ読んでみてください。
追伸:4章と5章の間にある対談『何歳からでも、おもしろくなれる。』も必見ですよ!